リピーター率から読み取れる顧客の情報と集客のポイントを紹介!

店舗や企業にとって、「リピーター」は、店舗の売り上げを支える重要な存在。顧客の”リピート率“や”リピーター率“を把握して、リピーターの数を増やすことは経営や集客を行ううえで欠かせないポイントです。
今回の記事ではリピート率、リピーター率の概要や計算方法とリピーター数を増やす方法についてご紹介します。
リピーター率・リピート率とは?
リピーター率とリピート率は、似ているようで全く異なる数値です。
まずは数値の計算方法や、2つの違いについて解説します。
リピーター率の計算方法
「リピーター率」とは、店舗における“ある一ヶ月間のうちのリピーター客数”を表す数値のこと。
リピーター率の計算方法は次のとおりです。
『その月のリピーター率(%)=その月のリピート客数(人)÷当月“来店”顧客数(人)×100』
1ヶ月の来店顧客数200人のうちリピート客が80人いた場合、リピーター率は80人÷200人×100=40%です。
リピート率との違いとは?
「リピート率」とは、
“開店時から現在までの累計したリピーター客数”を表す数値のこと。
計算式は次のとおりです。
『その月のリピート率(%)=その月のリピート客数(人)÷累計“新規”顧客数(人)×100』
オープンからの累計新規顧客数が1000人、当月のリピート客数が200人だった場合、リピート率は200人÷1000人×100=20%です。
リピーター率は
“ひと月の来店者数におけるリピーター客の割合”を求めるのに対し、リピート率は“開業時からの累計新規客数におけるリピーター客の割合”を求めます。
この点をしっかりおさえて、2つの計算式を使い分けましょう。
リピーター率・リピート率から読み取れること
リピーター率やリピート率を算出することで、顧客の動向を読み取れます。
店舗の経営状況を把握するために有効な指標なので、この値を計算し、課題の解決を目指しましょう。
「リピーター率」からは当月のリピート客の割合がわかる
リピーター率は、1ヶ月間のリピート客の割合を調べる際に有効な数値です。
ただし、リピーター率の計算には新規顧客の数が含まれないため、「先月と比べて今月はどうか」など、月ごとのリピートの割合を比較する際にはあまり参考になりません。
「リピート率」を比較するとリピート客数の長期的な変化が読み取れる
リピート率からはこれまでに訪れた全ての新規顧客のうち、どれだけの人数がリピートしているかが分かります。複数の月のリピート率を算出して見比べることで月ごとのリピート客の増減が分かり、顧客の動向の分析が可能です。
リピーターを増やす方法
リピーター率やリピーター率の読み取り方についてご紹介してきました。では、リピート客を獲得するには、具体的にはどのような施策を立てていけばよいのでしょうか。
ここでは、リピート客を増やす方法についてご紹介していきます。
来店時に使えるクーポンやポイントカードの配布
お客様の来店時に、次回使える割引クーポンやポイントカードを配布すると、再来店の可能性が高まる傾向にあります。すでに何度も来店しているリピート客に対しては、特別な割引券やグッズなどをプレゼントして“特別感”を演出すると効果的かもしれません。
季節ごとに変わるメニュー
期間限定の商品やサービスを取り入れると、お客様の購買意欲を高められます。頻繁に新しい商品やサービスを入れ替える、新商品発売時にダイレクトメールでアナウンスするなど、店舗を長期的に利用してもらえるような工夫を凝らしましょう。
まとめ
リピーターは、店舗の売り上げを長期的に支える可能性をもった、経営の安定にとって重要な客層です。とくにエステサロンや美容院のような、顧客の継続的な来店が重要な店舗では、リピーターの獲得や顧客離れの防止が大きな課題となるでしょう。
「リピーター率」や「リピート率」を参考に顧客の動向をしっかりと把握し、店舗の利益と顧客満足度の向上のための施策を立てていってくださいね。